株式会社ザイロニクス、人工進化研究所AERI 及び有限会社知財戦略研究所における
軍事無線通信領域での研究開発受託概要
軍事無線通信分野
株式会社ザイロニクス、人工進化研究所AERI 及び有限会社知財戦略研究所における
軍事無線通信領域での研究開発受託概要
株式会社ザイロニクス、人工進化研究所AERI 及び有限会社知財戦略研究所では、現在DARPA、米三軍研究所(AFRL/ARL/NRL)、欧州防衛機関(EDA)、および主要プライムベンダー(L3Harris, RTX, BAE Systems等)が総力を挙げて取り組んでいる、現在進行形の以下の軍事無線通信の4大コア技術領域①~④に対して具体的な以下の最先端研究開発テーマ(R&Dプログラムおよび技術課題)を受託している。
1.軍事無線通信の4大コア技術領域
① ソフトウェア無線 (SDR: Software Defined Radio)
ハードウェアを変更せずに、ソフトウェア(波形アプリケーション)の書き換えだけでVHF/UHF/ミリ波、各種暗号アルゴリズム、周波数ホッピングパターンを切り替える技術。
• 主要プレイヤー: L3Harris(Falconシリーズ)、Thales(SYNAPS)、Rohde & Schwarz(SOVERON)。
② 高度戦術データリンク (TDL: Tactical Data Link)
視線外通信や高速移動する戦闘機・艦艇間で、敵味方の位置情報や標的データをリアルタイム共有するネットワーク。
• Link 16: 現在のNATO標準。RTX(Collins)とL3Harrisが端末市場を二分。
• MADL(Multifunction Advanced Data Link): F-35等に採用されている、ステルス性を阻害しない(電波の指向性が極めて鋭く、敵に検知されにくい)UHF帯の高速データリンク。RTXとNorthrop Grummanが主導。
③ 抗堪性通信(ECCM)および LPI/LPD
敵の電子妨害(ジャミング)に耐え(ECCM:対電子妨害対抗手段)、敵の電波探知システムに捕捉されない(LPI:低捕捉率 / LPD:低発見率)ための通信技術。
• 技術的アプローチ: 超高速周波数ホッピング(毎秒数千回)、直接拡散スペクトラム拡散(DSSS)の軍用高度化、超指向性ミリ波。
• 主要プレイヤー: BAE Systems(電子戦部門)、RTX、General Dynamics。
④ インライン・ネットワーク暗号化 (HAIPE)
IPネットワーク上を高秘匿分類(Top Secret等)のデータが流れる際、ハードウェア階層でリアルタイム暗号化を行う技術。
• 主要プレイヤー: General Dynamics Mission Systems。同社の「TACLANE」は、NSA(米国家安全保障局)の認可(Type 1暗号化)を受けたデファクトスタンダードであり、米軍および政府通信網のチョークポイントを握っている。
① ソフトウェア無線 (SDR) 領域の研究開発テーマ
SDRを単なる「波形切り替え機」から、「自律進化型・分散協調型の電磁スペクトラム戦闘プラットフォーム」へ変貌させるための物理層・計算資源管理技術。
• 異種混在(ヘテロジニアス)コンピューティングの動的スケジューリング最適化
• 概要: CPU、FPGA、GPU、および汎用AIアクセラレータ(NPU)を混在させた処理系において、超低遅延かつ低消費電力で複雑な軍用波形・数理処理を実行する技術。
• コア課題: GNU Radio等のオープンソースSDK環境下で、不均一なプロセッサ間のメモリエクスチェンジおよびバッファ割り当てを最適化し、ハードウェアの抽象化と処理効率を両立させる(DARPAの「SDR 4.0」的アプローチ)。
• RF機械学習(RFMLS)による信号識別と物理層スペクトラム意識(Spectrum Awareness)
• 概要: ディープラーニングを用いて、広帯域にわたる膨大な電波環境から重要な信号とノイズをミリ秒単位で峻別する技術。
• コア課題: RFフィンガープリント(RF Fingerprinting)。半導体の微細な製造不完全性に起因するデバイス固有の電波の「歪み」をAIで学習し、MACアドレス等のソフトウェアIDに依存せず、敵味方の送信個体を物理レイヤでリアルタイム識別・追跡する(DARPA RFMLS)。
• コグニティブ・アダプティブ電子戦(Adaptive/Behavioral EW)アルゴリズム
• 概要: 戦場で直面した「未知の無線脅威(新規のジャミング波形や暗号通信)」をリアルタイムに検出・特性評価し、その場で対抗波形を自動合成するインザフィールド(戦場即応型)機械学習モデル。
• コア課題: 従来のラボベースのシグネチャ照合(手動更新)からの脱却。電波環境の能動的な変化(オーバーザエアの観測)から敵の動作アルゴリズムを逆算する行動学習モデルの構築(DARPA BLADEプログラム等)。
• 超広帯域RFフロントエンドと化合物半導体(GaN/InP)のヘテロジニアス集積
• 概要: 数MHzのHF帯から数十GHzのミリ波帯までを単一のモジュールでカバーするための物理レイヤ研究。
• コア課題: 高密度・高出力を実現する窒化ガリウム(GaN)やインジウムリン(InP)を用いた広帯域ローノイズアンプ(LNA)およびパワーアンプ(PA)の開発、およびこれらをチップレット技術で三次元集積(3D-IC)する微細製造プロセス。
② 高度戦術データリンク (TDL) 領域の研究開発テーマ
マルチドメイン(陸・海・空・宇宙・サイバー)の統合、およびステルス環境を維持したまま大容量通信を行うためのトポロジー・プロトコル。
• 異機種・異ドメインデータリンクの空中動的相互変換ゲートウェイ
• 概要: 第5世代機(F-35のMADL、F-22のIFDL)の高度LPI/LPDデータリンクと、既存の第4世代機・艦艇の標準規格(Link 16など)をリアルタイムに中継・翻訳(フォーマット変換)するシステム。
• コア課題: ステルス性を犠牲にすることなく、空中の中継ノード(RQ-4等の無人機やポッド型システム、Freedom 550等)を用いて、プロトコルスタックの異なるデータを極小レイレンシで相互パケット変換・ルーティングするアーキテクチャ(BACNの高度化)。
• 超指向性ミリ波 / Ku・Kaバンドを用いた高速移動体メッシュネットワーク(MANET)
• 概要: 高速で三次元移動する戦闘機やUAV間で、電波をピンポイントに照射し合ってアドホックネットワークを形成する技術。
• コア課題: フェーズドアレイアンテナ(AAA)の超高速ビームフォーミング制御。機体がマッハ以上の速度で旋回しても、互いのビームをミリ秒以下で追従させ、Ku/Ka帯の高帯域(ギガビット級)リンクを維持する空間補正アルゴリズム。
• 分散型モザイク・ネットワークの自律的再構成(Recomposability)
• 概要: AWACS(早期警戒管制機)のような「単一障害点(Single Point of Failure)」を廃し、多数の小型無人機(CCA)が動的に協調するモザイク戦(Mosaic Warfare)用ネットワーク。
• コア課題: 多数のノードが撃破・離脱、あるいは新規参入することを前提とした、マスターレス(完全分散型)の動的ルーティングプロトコル。自律型AIがネットワークトポロジーを自律制御する。
• 有人・無人協調戦闘(MUM-T)のための次世代戦術データリンク規格策定
• 概要: 次世代戦闘機(NGAD)と自律型無人随伴機(CCA)の間で、センサの生データ(Raw Data)を共有し、分散型AIによる共同戦闘計算を行うための超低遅延データリンク。
• コア課題: 電磁妨害(EA)環境下でもパケットロスをゼロに近づけるため、MAC層での動的タイムスロット割り当てと、バースト伝送技術の極限化。
③ 抗堪性通信(ECCM)および LPI/LPD 領域の研究開発テーマ
激しい電磁妨害環境に耐え、電波放射による位置特定(DF/ジオロケーション)をパッシブセンサーに許さない物理層・MAC層の極限技術。
• 動的スペクトラムアクセス(DSA)によるコグニティブ・アンチジャミング
• 概要: 敵が特定の周波数帯に能動的なジャミング(妨害電波)を仕掛けてきた際、AIが周囲の環境を1ナノ秒単位でスキャンし、空いているスペクトラムを自律的に検知して退避する技術。
• コア課題: 敵のジャミングパターン(スイープ、スポット、スマートジャミング等)をリアルタイムに予測する強化学習アルゴリズムと、それに追従する高速チューナブル・フィルタ技術。
• 動的送信電力制御(MAN-PC: MANET Power Control)によるLPDの極大化
• 概要: 通信を維持するために「必要絶対最小限」の送信電力にリアルタイムで出力を絞り込み、周囲の敵パッシブセンサーによる電波感知(DF)を完全に遅延・拒否する技術。
• コア課題: フェージング(電波の揺らぎ)やノード間の距離変動を先読みし、パケットが途切れる寸前の限界出力を追従し続ける高度なフィードバック制御。
• 超高速・カオティック周波数ホッピング(FHSSの高度化)
• 概要: 毎秒数千回から数万回レベルのホッピングレート(周波数遷移)を実現し、敵の広帯域デジタル受信機(DRFM等)による傍受・追従ジャミングを物理的に不可能にする技術。
• コア課題: ホッピングの「遷移パターン」に暗号論的擬似乱数だけでなく、非線形カオス力学系の数理モデル(カオス同期)を組み込み、決定論的でありながら敵には完全なホワイトノイズにしか見えない波形の生成。
• 大気減衰特性を逆利用した近接ミリ波(60GHz帯)/ テラヘルツ波(THz)戦術通信
• 概要: 酸素分子による電波吸収ピーク(大気減衰が激しい60GHz帯など)やテラヘルツ帯の特性をあえて利用し、近距離内では超大容量・超高速メッシュを組みつつ、数キロ離れた敵からは完全に信号を隠蔽する「物理的LPI/LPD」。
• コア課題: 降雨、霧、戦闘による煙霧環境下での急激な減衰変動に対応する適応型変復調技術、および360度カバーする無指向性メッシュ構造の動的維持。
④ インライン・ネットワーク暗号化 (HAIPE) 領域の研究開発テーマ
IPネットワークのルータ・スイッチ直下に配置され、政府・軍の最高機密(Top Secret)を担保しつつ、ラインレートでの超低遅延処理と暗号学的堅牢性を両立させる技術。
• 耐量子計算機暗号(PQC: Post-Quantum Cryptography)のハードウェア(HAIPE)実装とアクセラレーション
• 概要: 量子コンピュータによる解読(ショアのアルゴリズム等)に耐えうる格子暗号(ML-KEM/Kyberなど)や符号暗号を、HAIPEデバイスのASIC/FPGAに組み込む技術。
• コア課題: 従来暗号(AES/RSA等)に比べて肥大化する公開鍵・シークレット鍵のデータサイズおよび演算負荷を、100Gbps以上のラインレート(遅延なしのリアルタイム処理)で捌くための専用演算コアの設計。
• ゼロトラスト・アーキテクチャに基づくマルチレベルセキュリティ(MLS/MILS)動的ポリシー制御
• 概要: 単一の暗号化ハードウェア内で、異なる秘密度(Top Secret、Secret、Unclassified)のデータを物理的・論理的に完全に隔離(MILS: Multiple Independent Levels of Security)しつつ、コンテキストに応じて動的にルーティング・制御する技術。
• コア課題: コア分離技術(ハイパーバイザレベルのハードウェア隔離)の確立と、アイデンティティや端末の健全性(デバイス・インテグリティ)をリアルタイム検証して暗号トンネルを動的に生成・破棄する暗号化ポリシー連動アルゴリズム。
• 超低遅延インライン暗号処理エンジンとサイドチャネル攻撃(SCA)耐性防御
• 概要: パケットの暗号化・復号に起因するレイレンシをマイクロ秒(μs)以下に抑えつつ、物理的なハッキングから鍵情報を防衛する技術。
• コア課題: 処理時の消費電力の変動、熱放射、電磁放射(TEMPEST)の微細な変化から暗号鍵を逆算しようとする差分電力解析(DPA)や電磁解析(EMA)への対策。回路レベルでの差分論理(Dual-rail logic)の実装やノイズ挿入技術の最適化。
• 断続的・低帯域戦術環境におけるHAIPEオーバーヘッド最適化と動的トンネリング
• 概要: HAIPEのカプセル化(ESPヘッダや独自のセキュリティペイロードの付与)によるパケットの肥大化が、帯域の狭い戦術無線網(MANET等)やサテライトリンクを圧迫する問題を解決する技術。
• コア課題: パケットサイズを極限まで縮小するセキュア・ヘッダ圧縮アルゴリズム(ROHCの軍用高度化)。および、回線のスループットやバースト的なパケットロス率に応じて、暗号強度(鍵長や暗号モード)やカプセル化深度を動的に可変させる追従型カプセル化制御プロトコル。
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ドメイン(陸・海・空・宇宙・サイバー)に立脚する株式会社ザイロニクス、人工進化研究所AERI 及び有限会社知財戦略研究所が、自社保有科学技術を基礎として、上記4つのコア技術領域(①SDR、②TDL、③ECCM/LPI/LPD、④HAIPE)に関して受託している研究テーマ(各社2〜3テーマ)を以下に策定・列挙する。
1. L3Harris Technologies
【研究テーマ1】異種多帯域MANETにおける超高速コグニティブ波形自律遷移技術の開発
• 対象コア領域: ① SDR / ③ ECCM
• 概要・目的: 陸上・低空の動的メッシュネットワーク(MANET)において、敵の強力なマルチスペクトラム・ジャミングを検知した際、Falcon IV(AN/PRC-163等)のハードウェア資源を再割り当てし、VHF/UHFからミリ波帯までの波形および周波数ホッピングパターンを1ミリ秒以下で自律変更するアルゴリズムの確立。
• 主要開発・検証要件:
• ヘテロジニアス・プロセッサ環境における波形アプリケーションの動的コンパイル・ロード時間の極小化。
• ネットワーク全ノードにおける、マスターレス環境下での波形遷移同期プロトコルの実証。
【研究テーマ2】多次元分散ノードにおけるLink 16パケットの動的再構成とマルチホップ高効率ルーティング
• 対象コア領域: ② TDL
• 概要・目的: Viasatから買収した戦術データリンク事業の資産をベースに、視線外(BLOS)環境や過酷な電磁妨害下において、Link 16パケットの時分割複数接続(TDMA)タイムスロットをリアルタイムに最適化・再割り当てするマルチホップ中継技術。
• 主要開発・検証要件:
• ジャミングによるパケットロス発生時、周囲の動的ノード(UAV、地上車両)を経由する最適代替経路の自律計算(時延20ミリ秒以下)。
• 既存のMIDS/JTRS端末との完全な後方互換性を維持した、高効率パケットカプセル化技術。
2. RTX (Raytheon / Collins Aerospace)
【研究テーマ1】第6世代戦闘機(NGAD)およびCCA間における超指向性ミリ波MADL次世代波形(MADL-X)の実証
• 対象コア領域: ② TDL / ③ LPI/LPD
• 概要・目的: F-35に搭載されているMADL(Multifunction Advanced Data Link)のアーキテクチャを進化させ、マッハ2以上で高機動する次世代戦闘機と無人随伴機(CCA)間で、敵のパッシブセンサーに電波放射を感知されない(LPI/LPD)Ku/Ka/ミリ波帯の超高帯域・高速データリンクの確立。
• 主要開発・検証要件:
• フェーズドアレイアンテナの超高速アクティブ・ビームフォーミング制御および追従アルゴリズム(旋回・ロール時の空間補正)。
• ギガビット級のセンサ生データ(Raw Data)をリアルタイム圧縮・伝送するプロトコルの開発。
【研究テーマ2】RF機械学習(RFMLS)を用いた広帯域信号インテリジェンスと能動的妨害波自動合成の協調
• 対象コア領域: ① SDR / ③ ECCM
• 概要・部門: Applied Signal Technology(系列)の信号インテリジェンス技術をSDRフロントエンドに統合。未知の敵通信・レーザー・レーダー波を物理層でリアルタイム抽出し、これに対するECCM/EA(電子攻撃)波形を即座にコグニティブ生成するシステム。
• 主要開発・検証要件:
• ディープラーニングを用いた、超広帯域(DC〜40GHz)電波環境からのシグナル・ディテクタおよび特徴量抽出アルゴリズムのASIC/FPGA実装。
• デジタル無線周波数メモリ(DRFM)と連動した、敵ホッピング波形への先回りジャミング技術。
3. General Dynamics (GDMS)
【研究テーマ1】100Gbps超級ラインレートにおける耐量子計算機暗号(PQC)のHAIPEハードウェアASIC実装
• 対象コア領域: ④ HAIPE
• 概要・目的: 米政府・軍の最高機密(Top Secret)通信を支える「TACLANEシリーズ」の次世代化。量子コンピュータによる解読(ショアのアルゴリズム等)に耐えうる格子暗号(ML-KEM等)を、通信遅延を発生させずに100Gbps以上のラインレートでリアルタイム処理するASIC/FPGA回路設計。
• 主要開発・検証要件:
• PQCアルゴリズム導入に伴う公開鍵・シークレット鍵の肥大化を、パケットオーバーヘッドを抑えてカプセル化するHAIPE拡張。
• 差分電力解析(DPA)やTEMPEST(漏洩電磁波)等のサイドチャネル攻撃(SCA)に対する物理レイヤ防御機構。
【研究テーマ2】MUOS/次世代セキュアSATCOMにおけるマルチレベルセキュリティ(MILS)動的トンネリング
• 対象コア領域: ④ HAIPE / ② TDL
• 概要・目的: 米海軍のMUOS(協調型移動体衛星通信)地上セグメントおよび端末において、単一の暗号化ハードウェア内に異なる秘密度(Top Secret、Secret、Unclassified)のデータストリームを物理的・論理的に隔離しつつ、動的にルーティングする技術。
• 主要開発・検証要件:
• ゼロトラスト・アーキテクチャに基づく、アイデンティティおよびデバイス整合性のナノ秒単位での動的検証。
• 衛星リンク特有の長遅延(高レイレンシ)・高パケットロス環境における暗号同期維持アルゴリズム。
4. BAE Systems (FAST Labs / Electronic Systems)
【研究テーマ1】非線形カオス力学系モデルに基づく超高速周波数ホッピング(カオス同期)物理層の構築
• 対象コア領域: ① SDR / ③ ECCM
• 概要・目的: FAST Labs主導。従来の暗号論的擬似乱数に基づく周波数ホッピングパターンを廃し、非線形カオス力学系の数理モデルを用いた「決定論的でありながら敵には完全なホワイトノイズにしか見えない」超高速ホッピング(毎秒数万回以上)波形生成技術。
• 主要開発・検証要件:
• 送受信機間における、ナノ秒精度のカオス同期(Chaos Synchronization)ループ制御回路の開発。
• 敵のデジタル受信機によるパターン分析・予測を数学的に完全に拒絶するLPI/LPD特性の検証。
【研究テーマ2】RFフィンガープリントを用いた個体識別(IFF)ディープラーニングモデルのSDR実装
• 対象コア領域: ① SDR / ③ LPI/LPD
• 概要・目的: ソフトウェア上のMACアドレスや偽装可能なIDに依存せず、半導体の微細な製造不完全性に起因するデバイス固有の電波の「歪み・位相ノイズ」を検出し、敵味方の送信個体を物理レイヤでリアルタイムに識別・追跡(IFF)するシステム。
• 主要開発・検証要件:
• 周囲の環境雑音(フェージング、マルチパス)からデバイス固有の微細特徴(RFフィンガープリント)のみをアイソレートするフィルタリング技術。
• 敵による信号再生攻撃(リプレイアタック)を検知・排除するインザフィールド行動学習。
5. Northrop Grumman
【研究テーマ1】モザイク戦における異機種間ゲートウェイ(BACN-X)用動的プロトコル自動翻訳コア
• 対象コア領域: ② TDL
• 概要・目的: 戦術空中インフラ(BACN)の進化型。単一障害点(Single Point of Failure)を排除するため、分散型ドローンやCCAに搭載可能な軽量・自律型の「データリンク翻訳・ルーティングエンジン」の開発。MADL、IFDL、Link 16、MANET間の相互通信を遅延なく実現する。
• 主要開発・検証要件:
• 各データリンクのMAC層・ネットワーク層の違いを吸収し、動的にカプセル化・パケット変換を行うマスターレス分散アーキテクチャ。
• 限定された機上計算資源(SWaP-C:サイズ・重量・電力・コストの制約)で動作する超軽量コンパイルエンジン。
【研究テーマ2】有人・無人協調戦闘(MUM-T)環境における分散AI処理用超低遅延バースト伝送リンク
• 対象コア領域: ② TDL / ③ ECCM
• 概要・目的: 有人戦闘機(NGAD/F-35)から複数のCCAに対し、戦術AIの連携計算に必要なコグニティブ・メタデータをジャミング環境下でもロスなく瞬時伝送するバースト通信プロトコル。
• 主要開発・検証要件:
• 敵のジャミングの合間(マイクロ秒単位の無妨害ウィンドウ)を自動検知し、超高レートでパケットを凝縮射出する動的タイムスロット制御。
• リンク切断が不可避な極限状態における、分散AIノード間のデータ一貫性担保プロトコル。
6. Thales Group (フランス)
【研究テーマ1】欧州標準SDR(SYNAPS/CONTACT)向けヘテロジニアス環境における動的タスクスケジューラ
• 対象コア領域: ① SDR
• 概要・目的: 欧州防衛機関(EDA)およびフランス軍のCONTACTプログラムに対応。欧州製ESSOR(欧州セキュアソフトウェア無線)アーキテクチャ上において、多様な暗号アルゴリズムと多帯域波形処理タスクを、FPGA/CPU間で動的に最適配置するスケジューリングカーネルの開発。
• 主要開発・検証要件:
• ハードウェア抽象化レイヤ(HAL)を介した処理における、パケットスタック遅延のオーバーヘッド削減。
• 欧州各国軍が異なる暗号波形を持ち寄った際の、同一SDRチップ内での論理的サンドボックス(隔離)の完全性実証。
【研究テーマ2】大気減衰特性(60GHz帯)を逆利用した近接超高帯域戦術アドホックメッシュ通信の秘匿化
• 対象コア領域: ③ LPI/LPD / ② TDL
• 概要・目的: 酸素分子による電波吸収ピーク(大気減衰が極めて激しい60GHz近傍)およびテラヘルツ帯の物理特性をあえて利用。数キロ離れた敵のELINT(電子情報)センサーからは完全に信号を隠蔽しつつ、近接する艦隊内、あるいは装甲車部隊内でギガビット級の戦術MANETを維持する技術。
• 主要開発・検証要件:
• 降雨、霧、戦闘による煙霧環境下での急激な減衰変動にリアルタイム追従する適応型変復調アルゴリズム。
• 360度を常時カバーしつつ、敵方向への電波漏洩をゼロに抑える高密度指向性ビーム制御。
7. Rohde & Schwarz (ドイツ)
【研究テーマ1】非米系防衛市場向けSOVERONへのゼロトラスト型マルチレベルセキュリティ(MLS)組込み
• 対象コア領域: ① SDR / ④ HAIPE
• 概要・目的: NATOおよび非米系同盟国向けの戦術通信システム「SOVERONファミリー」において、米国のITAR(武器国際取引規制)やNSA規格に依存しない、欧州独自基準(CC認証等)の最高機密レベル暗号化およびMILS(複数独立セキュリティレベル)を無線機内部の物理層・MAC層に統合。
• 主要開発・検証要件:
• 単一のSDRトランシーバ内において、Unclassifiedの管制通信とTop Secretの戦術通信データを完全隔離するマイクロカーネルOSの実装。
• 物理的な分解・解析に対するスマート自爆(ゼロライズ:データ完全消去)トリガー機構の高度化。
【研究テーマ2】AI駆動型動的スペクトラムアクセス(DSA)による対インテリジェントジャミング防御
• 対象コア領域: ③ ECCM
• 概要・目的: 軍用および航空管制(ATC)用無線網を標的とした、こちらの通信パターンを学習・追従してくる「インテリジェント(スマート)ジャマー」に対し、AIが先んじて周囲の空白スペクトラム(ホワイトスペース)をナノ秒単位で検知・ホッピング退避するDSAアルゴリズム。
• 主要開発・検証要件:
• 静的な周波数割り当て計画に依存しない、電波環境の能動的スキャンと干渉予測モデルの構築。
• 緊急時、民間帯域を一時的に借用する際、相互干渉を発生させない動的ノッチフィルタ技術。
8. Viasat
【研究テーマ1】ブルーフォース・トラッキング(BFT-3)次世代網における高セキュア・サテライトメッシュ制御
• 対象コア領域: ④ HAIPE / ② TDL
• 概要・目的: 全世界の米軍・同盟国部隊の位置情報をリアルタイムに捕捉するBFT(Blue Force Tracking)システムの次世代化。地球低軌道(LEO)および静止軌道(GEO)のハイブリッド衛星コンステレーションにおいて、ミリ波・レーザー通信を駆使したエンドツーエンド暗号化メッシュネットワークの構築。
• 主要開発・検証要件:
• 地上端末が移動・遮蔽された際、複数の衛星ノードが協調して最適な暗号化トンネル(HAIPE)を動的に再構成するルーティングプロトコル。
• 電子戦環境下でのサテライト・ハンドオーバー時における暗号鍵の再同期遅延のゼロ化。
【研究テーマ2】戦術エッジ環境におけるHAIPEパケットオーバーヘッドの動的削減と適応型カプセル化
• 対象コア領域: ④ HAIPE / ① SDR
• 概要・目的: 帯域が極めて狭く(数百kbps〜数Mbps)、パケットロスが高頻度で発生する過酷な戦術無線網(MANET)環境下において、HAIPE特有の肥大化したセキュリティヘッダ(ESP等)が通信帯域を圧迫する問題を解決する、パケット圧縮・動的変調技術。
• 主要開発・検証要件:
• 無線回線の実効スループットやエラー率をSDR層からHAIPE層へリアルタイムにフィードバックし、暗号強度やカプセル化深度を動的に可変制御する「クロスレイヤ最適化アルゴリズム」。
• 符号誤り訂正(FEC)とHAIPE暗号ブロックの統合による、ロバストなパケット復元エンジンの開発。
以上
